福井保久の二十四節気考

今年の6月21日は旧暦で5月17日、この日は夏至(二十四節気)です。

農産物は気温が上がると一気に生長します。
ほしいも用のサツマイモも梅雨明けからみるみる蔓(つる)が伸び葉を付けていきます。

サツマイモも農家も今はその準備段階です。

梅雨は恵みの雨で、このおかげで根が伸び、この後つるが伸びるための準備をしているように見えます。

またこの時期は初期除草が日課です。
畑はサツマイモと雑草の陣取り合戦ですから、つるが伸びる環境を整えておくことは必須です。
梅雨明けからサツマイモは伸び盛りを迎えます。

有機農業では、除草剤は使えません。
機械除草と手取り除草のみですから、毎日毎日順繰りに何度も畑を回ります。
草の生え始めに除草していかないと、一度草が勝ると人手は限りがあるので挽回できなくなるからです。

幸い今の夏至の頃は日が暮れるのが遅いので、ぎりぎりまで畑仕事ができます。
梅雨の晴れ間はもちろん、小雨くらいでは草取り決行です。

福井 保久