福井保久の二十四節気考

今年の7月22日は旧暦で6月19日、この日は大暑(二十四節気)です。

大暑を挟んだ前後一か月、小暑から立秋までがサツマイモのつると葉の伸び盛りです。
この間に、ひと株のサツマイモが隣の畝(うね)までの空間に、どれだけ葉を覆うことができるかで、この後の実に栄養が貯えられるかの条件が決まります。

農家によりマチマチですが、120cmから180cmの間隔で畝を立てます。
つると葉が伸びるように、十分に広く畑を空けておきます。
当然日当たりも風通しも良くなりますが、実はこれは草にも好都合です。

そこで、サツマイモが伸びやすいように草取りをするのですが、敵もさる者で、いろいろなタイプの雑草があり、生き延びようとします。

サツマイモよりも早く生長する草、サツマイモの根元に絡んで抜きづらい所で生きようとする草、伸びたサツマイモの葉の間から直立に伸びてくる草等、色々です。

生え始めから農薬でやっつけていけば別ですが、有機農業では農薬は使いません。
かといって全部を取っていくことは不可能ですから、要は、サツマイモが光合成できるだけの場所取りを確保することを考えます。

今が正念場、草取りの頑張りどきです。

福井 保久