福井保久の二十四節気考

今年の9月7日は旧暦で8月7日、この日は白露(二十四節気)です。

白露と前後して雑節の「二百十日」と「二百二十日」が毎年あります。
これは「八十八夜」と同じように、立春から数えた日数で、だいたい「二百十日」が9月1日、「二百二十日」はその十日後です。

「八十八夜」が茶摘みの時期や、昔の稲作の場合には苗床に種モミを蒔く時期を教えてくれていたように、「二百十日」と「二百二十日」は、台風等で天気が荒れる時期を教えてくれる雑節です。

ほしいも産地でも丁度稲が実っていますから、大荒れの天気を警戒する教えです。

しかし今年は8月の後半に、関東・東北・北海道に台風が立て続けに上陸しました。
時ならぬ大雨と大風でビニールハウスが飛ばされたり、低い畑は水が溜まってしまったりと往生しましたし、倒木でJR常磐線が不通にもなりました。

そして迎えた、白露を挟んだ「二百十日」と「二百二十日」です。
いよいよ稲が実っていますから、天気を見て稲刈りを進めている干し芋産地です。

福井 保久