福井保久の二十四節気考

今年の9月22日は旧暦で8月22日、この日は秋分(二十四節気)です。

二十四節気の中でも、「春分」「夏至」「秋分」「冬至」の4つを取り上げて“二至二分”と言います。
もちろんこの4つが一年の中の節目だからです。

また「秋分」は干し芋産地ではサツマイモの収穫と結びつきますから、ほしいも農家の農作業の節目でもあります。

「秋分」の次の二十四節気「寒露」はだいたい10月8日で、この間にサツマイモ収穫の準備をします。
サツマイモ収穫前の大事な農作業の稲刈り(及び脱穀や乾燥、モミ摺り)を終わらせるのはもちろん、芋掘りのための、つる刈り機や掘り取り機を整備して、収穫するコンテナを用意、その保管場所も整えておきます。

そして「寒露」の次の二十四節気「霜降」が終わる11月初旬を目途に収穫作業を終わらせます。

“収穫”は、「春分」の頃から始めたサツマイモ=ほしいもの原料芋の栽培の終わりであり、冬のほしいも加工へ向けての始まりです。

泣いても笑っても今年の干し芋は、これから掘るサツマイモを原料芋にします。
出来不出来もさることながら、丁寧に堀り上げて、しっかり選別します。
その準備が始まります。

福井 保久