福井保久の二十四節気考

今年の10月8日は旧暦で9月8日、この日は寒露(二十四節気)です。

雨ばかりの9月だった干し芋産地も、秋分を境に秋晴れが多くなり農家にとって恵みの天気でした。
なにしろ9月前半に稲刈りがなかなか出来なく、米農家は頭を悩ませ、ほしいも農家は稲刈り後の芋収穫準備はいつ始めることができるかと、気が気でなかったからです。

勝手なもので雨が降らなければそれはそれで心配するのですが、定植や収穫(稲作では田植えや稲刈り)といった農作業の要所要所では、やはり晴天を望んでしまうものです。

ここにきての秋晴れ続きは、遅れた農作業の挽回になっています。

芋収穫はつる刈りからで、刈り残しのつるを鋤簾(じょれん)で取り除き、刈ったつるがしんなりしたら、掘り起しで、それから収穫になります。

サツマイモの育ち具合を観て、畑を3つ位のグループに分けて、前述した作業を繰り返します。

今は、一度目のグループの畑のつる刈りが終わり、掘り起し前です。
最初は一番育っている畑の収穫ですから、この掘り起しは注目です。

今シーズンの収穫量の目安と、サツマイモは掘り起して初めて品質も確認できるからです。

福井 保久