福井保久の二十四節気考

今年の3月5日は旧暦で2月8日、この日は啓蟄(二十四節気)です。

一部の農家はまだ蒸かしを続けていますが、ほとんどは加工が終了し、片付けを進めています。
また早々に蒸かしを終えた農家は、疲れを癒していたのですが、そろそろ新しい干し芋年度のために動き出すのがこの「啓蟄」の頃です。

冬篭りしていた虫たちが活動し始めるのが「啓蟄」ですが、それと同じように、屋内と干し場での仕事をしていた干し芋農家が、3月に入ると畑に出はじめます。

また朝、鳥の鳴き声を聞くようになるのもこの頃で、最低気温は氷点下の日もありますが、確実に暖かくなっている証拠でしょう。

まずは5月後半に苗を植えるための畑作りから、新年度がスタートです。
まだ加工中の農家もあるのに新年度ですから、本当に干し芋作りは一年がかりです。

福井 保久