福井保久の二十四節気考

今年の7月7日は旧暦で閏5月14日、この日は小暑(二十四節気)です。

ここ数年一日中雨という梅雨の日が少なくなってきている干し芋産地です。
降水量はもっぱら局地的な強い雨で稼ぐという感じですが、今年のこれまでは、梅雨らしいシトシト長い雨の日がほぼなく、強い雨の日も少なく、空梅雨です。

6月は、植えた苗が根付くのを心配した位です。
その分草取りには出られるのですが、やはりもっと雨が欲しいです。

気温は春からここまで平年よりも高く、これも梅雨の雨の降り方と同じで、最近の傾向です。

小暑前には、夏至から11日目の雑節「半夏生」(今年は7月2日)があります。
昔の田植えは6月で、この日までに田植えを“なんとしてでも終わらせる”ことを促していた大切な日(雑節)でした。

昔の稲作の日程と、ほしいも産地のサツマイモ作りの日程は不思議と重なることが多く、サツマイモの苗植えも、6月一杯には、“なんとしてでも終わらせる”ことは産地でよく言われてきました。

けれど最近は、春からの気温が高い年が多く、苗の育ちが早まる傾向があるので、だいたい6月中旬には定植が終わっています。

福井 保久