福井保久の二十四節気考

あけましておめでとうございます。
干し芋のタツマの“ほのか”と“れお”です。
本年もよろしくお願いいたします。

「日本平より臨む富士山」
「日本平より臨む富士山」
今年の1月5日は旧暦で11月19日、この日は小寒(二十四節気)です。

ほしいも加工は、原料芋を蒸かして皮を剥き、つき台と言う器具でスライスして、簾(すだれ)に並べて天日干しにします。
これが手順ですが、これに付随した様々な作業があります。
まず、加工する前にそのための準備が必要です。

はじめに、蔵から引っ張り出してきた原料芋を洗浄しながら選別します。
当たり前ですが原料芋は生ものです。
そして寒さに弱いので、保管中に腐ってしまうモノが出てきますから、それを取り除きます。
元気な芋も大きさがまちまちなので、大きさで分けます。
大きさにより蒸かす時間を変えるからです。
ここまででひと仕事になるので、準備だけの日を設ける農家もあります。

タツマでは、いつもの年で年明けに加工を始めるのは、早くて1月5日に準備をし、6日から加工をはじめます。
だいたいの農家は6日準備で7日からの加工開始ですが、今年は1月5日に加工開始の農家がちらほらあります。

昨秋、芋収穫の時の雨が多く、そのため、傷みやすい原料芋なので、一日でも早く加工を始めたくなっているからです。

ほしいも産地では、今年は短いお正月休みになっています。

福井 保久