干し芋タツマの商品一覧

2013年11月の“お宝ほしいも”

生産量が少なくて、多くの人にはお届けできない住谷市雄さんの“玉豊四切りほしいも”です。

本当はもっと多くの方にも食べてもらいたいのですが、なかなか適いません。

秋から春にかけて、レギュラー商品ではない、希少な干し芋、貴重な干し芋を詰め合わせたセットを販売しています。
滅多に手に入らない幻干し芋セットや、江戸時代からの伝統製法の薪ふかし干し芋セット等です。
そのセット商品のひとつにプレミアム干し芋セットがあります。
数多くある干し芋の中でも、その年に特に美味しくできた生産農家を選び、その中からさらに選りすぐりの干し芋を選んで販売しています。
選りすぐりの逸品を揃えるので、毎年200セットを上限に販売しています。

そのプレミアム干し芋のひとつに加えたいと毎年思うのが、住谷市雄さんの“玉豊四切りほしいも”です。

しかしながら、プレミアム干し芋セットで販売できるだけの生産量がないので、毎年そのラインナップに加えることが適いません。
なぜそこまでの生産量がないのかと言いますと、原料芋がなかなかそろわないのと、玉豊が糖化熟成して本当に美味しくなる一時期にしか市雄さんが蒸かさないからです。

四切りほしいもは、丸干し芋にするのには少々大きいサイズのサツマイモを原料にします。
丸干し芋は、丸ごとひとつのサツマイモをそのまま乾かすので、あまり大きいと乾ききらないので、大きさの上限があります。
それよりも大きいものは平干し芋にするのですが、平干し芋にするにはちょっと小さいかなというあたりのサイズで作るのが四切りほしいもです。

ですから四切りほしいもにする原料芋は元々少なく、干し芋全生産量の1%にも満たない干し芋です。
市雄さんも当然四切りほしいもにする原料芋を選ぶのですが、通常の選別からさらに選んでいます。特に細長い玉豊を選ぶのです。
玉豊は丸みを帯びて大きくなる性格のサツマイモなので、丸干し芋にするには少し大きくて、なおかつ細長い形のものは中々ありません。
けれど、その形の玉豊は、まず間違いなく美味しい干し芋に仕上がります。

それに市雄さんは、四切りほしいもを蒸かす時期も自分で限っています。
それは玉豊の糖化熟成が進む1月下旬から2月上旬にかけてです。
その時期は気候も干し芋日和が続く時期でもあるので、高品質な干し芋が仕上がる時期です。
もちろん、四切りほしいもにとっても絶好の時期です。

以上の理由から、手に入りづらいのが市雄さんの玉豊四切りほしいもです。
玉豊らしい強い甘みがありますし、ちょうど良い原料芋の大きさなので口当たりが良い仕上がりです。
また細長い形を選んでいますから、四切りほしいもにしては長めのスティック状でそろっています。

前述しましたが、できればプレミアム干し芋セットに入れたいと常々思っている干し芋です。
でも市雄さんがこの四切りほしいもを蒸かす前の選別している作業を見ていると、選びに選んでいるので、お宝ほしいもでお届けできる位の量しかできないことを実感します。
四切りほしいもの中でも最高級品です。

2013年11月1日 株式会社タツマ 福井保久