干し芋タツマの商品一覧

2014年4月の“お宝ほしいも”

とても手間がかかる干し芋、『ほしキラリの角切り芋』です。生産量が極端に少ない貴重なほしいもです。

美味しいけれど干し芋農家が作らない干し芋がほしキラリです。
大きい原料芋を選んで集めて、ほんの少しですが角切り芋ができました。

2013年度に干し芋産地で急激に作付けが増えた品種が“紅はるか”です。
その紅はるかと同じ時期に干し芋用の品種として注目されたのが、“ほしキラリ”です。

紅はるかは、干し芋適正のサツマイモの中でもトップクラスの甘みがあります。
ほしキラリも同じ位の甘さがあるのですが、紅はるか程には作付けが伸びてきませんでした。
その理由はあまりにも作業がやり辛いからです。

干し芋は総じて、甘くやわらかく仕上がるものほど、スライスした状態では扱いが大変になります。
蒸かした後に皮むきしてスライスした後の簾(すだれ)に並べる時に、ほしキラリはあまりにもやわらかいために、その作業がとても大変なのです。
例えて言えば、完熟した桃を薄くスライスしてそれをはがしていく。そんな感じです。

作業が大変なのは、簾に並べる時だけではありません。
蒸かした時点でのやわらかさは、皮むきでも取り扱い注意です。
丁寧に扱わないと皮むきしている最中に芋が折れてしまうのです。
微妙な力加減での作業になります。

同じ時期に干し芋に適しているサツマイモとして注目された紅はるかも、甘くやわらかいのですが、取り扱いはそれでもほしキラリよりは良いので、干し芋農家はどうしてもやりやすい品種を作るようになってしまいます。

もう一点ほしキラリの作付けが増えない理由は、収穫量の少なさです。
これは干し芋農家にはかなり重要で、いずみ種をはじめ、美味しいのに生産量が少ない干し芋に共通していることです。

しかしながら、ほしキラリは魅力がある干し芋には違いありません。
少しずつですが作付けされています。
ただし、収穫量が少ないということは、平ほしいもと丸ほしいもにできるほどの大きさにしか育たないので、角切り芋にするまでのほしキラリは希少になります。
タツマでも定番として販売するだけの数量はありません。
ゆくゆくは取り扱い量を増やしていきますが、今回は毎月お届けのお宝ほしいもだけでの出荷になります。

ほしキラリ独特の甘さを味わってみてください。

2014年4月4日 株式会社タツマ 福井保久