福井保久の二十四節気考

今年の6月21日は旧暦で5月2日、この日は夏至(二十四節気)です。

江戸時代の時間を刻む単位は「一刻」でした。
昼(夜)の長さを6等分したのが「一刻」です。
だから夏至(冬至)の昼の一刻と夜の一刻は一年で一番長さが違うことになります。(不定時法)

さすがに今の時代にはこれだと困りますが、夏の農作業は、不定時法の頃のような一日を過ごすことになります。

5月中旬からはじめたサツマイモの苗の定植(苗を植える)は6月中旬に終えました。
定植と同時に苗は草との競争が始まります。
最初に苗を植えた畑では、苗も育っていますが、同じく雑草も大きくなっています。
有機栽培ではその雑草は手取りか、土をかき回す器械での除草です。

雨が多く、気温が高いこの時期は、サツマイモの根が張り、つるを伸ばすのに好環境です。
それを妨げるのが雑草です。
高温多湿、日が長いというのは草にとっても一年の中で絶好の時期だからです。

次から次に伸びる草、サツマイモのつるの伸びを妨げる草の除草作業は、日が出ている限り続けたくなります。
一刻と違い一時間の長さは変わりませんが、畑にいる時間が長くなるのが夏至の頃からです。

福井 保久