福井保久の二十四節気考

今年の10月23日は旧暦で9月9日、この日は霜降(二十四節気)です。

9月9日は五節句のひとつ、重陽の節句です。
あまり話題になりませんが、他の五節句の七草、ひな祭り、端午の節句、七夕と同じように新暦でお祝いされることの方が多いようです。
菊の節句とも言われ、不老長寿とされていた菊の花を酒に浮かべて飲む風習があったそうです。
また、小高い丘に登りそこで宴を開いたりもしたようです。
また、衣替えの日も兼ねていたり、秋の収穫がひと段落した後の収穫祭の日としていたところもあるようです。

新暦では菊の花にも早いですし、なにより秋の夜長にゆっくりと一献傾けるとしたら、重陽の節句は断然旧暦が合っています。

ほしいも産地は収穫の真っ最中で、この後に本番の干し芋加工が始まりますから、収穫祭とはいきませんが、今シーズンの干し芋が美味しくなることを祈念してのお祝いをしても良いかもしれません。

霜が降りる前に収穫を終わらせるのが条件になりますが。

福井 保久