福井保久の二十四節気考

今年の11月7日は旧暦で9月24日、この日は立冬(二十四節気)です。

旧暦は月の満ち欠けを基準にしますから、ひと月が29.5日の長さです。
そこで、29日と30日が交互になります。
すると1年12ヶ月は354日になり、太陽暦の365日とは11日ずれますから、年により同じ月日でも季節が変わる性格があります。(19年に7回、閏月で調整します)
そこで農作業の目安は二十四節気を活用していました。

日本は南北に長いですから、同じ二十四節気でも地方により季節感が異なります。
ほしいも産地では、二十四節気は“その言葉が示唆する内容の訪れが、そろそろですよ”と感じるタイミングです。
そして、その感覚で農作業をしています。

一年で一番大事な農作業の芋収穫でも、二十四節気を目安にします。
前回の『霜降』で、そろそろ芋収穫を急がないとと促してくれます。(サツマイモは寒さが大敵です)
そして『立冬』の頃のほしいも産地は、秋から冬への移行期間で次の『小雪』を目処に畑仕事を終えることを促してくれます。
ほしいも農家は、サツマイモの生産から干し芋加工に重きが変わっていきます。

福井 保久