今年の11月22日は旧暦で10月9日、この日は小雪(二十四節気)です。
たいていの干し芋農家は、すっかり干し芋加工の準備が整って、干し芋作りができる気候を待つ、お天気とにらめっこの時期です。
ひと昔前は小雪の頃、勤労感謝の日の頃から干し芋加工が始まっていましたが、最近は冬の訪れが遅れ気味で、小雪から大雪にかけて、天気が落ち着くのを見計らって加工が始まります。
高齢化のため一軒の農家の干し芋生産量が少なくなってきたことも、加工のスタートが遅くなった理由です。
10月末には芋収穫を終えて、干し場作りを含めた準備を終えた農家の庭先はさながら嵐の前の静けさの装いです。
芋を掘った時点で、今シーズンの干し芋はどんなになるかの予想はある程度できますが、やっぱり蒸かしてみないと解らないのが干し芋です。
今は、寒さを待っている日々ですが、冬将軍は原料芋の熟成を進め、また干している過程で高品質の干し芋に仕上げる役割も果たします。
真夜中からの干し芋作業にとって寒さはつらいのですが、その分が美味しい干し芋という結果につながります。
福井 保久
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