福井保久の二十四節気考

今年の8月23日は旧暦で7月17日、この日は処暑(二十四節気)です。

ここ何年も残暑が厳しく、今年もいつまで暑い日が続くのかという日々なので、立秋や処暑と言われても、暦の上だけの話の気がしますが、田んぼを見ると、稲穂が色づいてきていますし、畑を見ると、サツマイモの葉も盛りを過ぎた色合いに変わってきていますから、季節が変わっていることは間違いないと感じます。

ほしいも農家の中には、早堀りのサツマイモ(紅あずまや紅こうけい)を生産している農家がいます。
早掘りといってもこの辺りはサツマイモの北限地ですから、8月のお盆前後が一番早い収穫です。

2月の厳寒時に種芋を蔵出しして、大切に暖かくしての栽培で、ようやくの芋掘りです。
これが干し芋農家の秋一番の収穫です。

それ以外の芋畑は、芋虫がまだまだ元気一杯、食欲旺盛です。
虫や鳥たちも相変わらずですが、コオロギやスズムシの声が日ごと大きくなってきています。
そして、ほしいも産地では海風がいつも吹いていて、夕方は寒流からの涼しい風になり、夏の終わりを演出します。

稲刈りまで秒読みです。

福井 保久