福井保久の二十四節気考

今年の11月7日は旧暦で10月5日、この日は立冬(二十四節気) です。

今年は夏が暑いだけでは飽き足らず、10月に真夏日が珍しくないという暑い秋でした。
その影響は干し芋のサツマイモにも顕著です。

芋掘り直前になっても、青々としたつるや葉は、掘り起こすのには勿体ないと思わずにはいられませんでした。

昨年秋、9月から10月にかけての残暑は今までに経験がないほどだという記憶がありましたが、それすらも忘れてしまう今年の気候でした。

私事ですが、自然農で稲作をやっています。
農機具を使わない農業です。
ですから稲作の大本にほぼ近いやり方になります。
その自然農の稲作では田植えは6月、稲刈りは11月です。

今年の気候はここにも影響があり、10月末から稲刈りができ、これもサツマイモの青々とした姿と同じく、 初めての体験でした。

そんな暑さばかりが目立つ日々でしたが、立冬を迎えました。

ほしいも産地の畑でも、自然農の稲穂を天日干ししている田んぼでも冬らしさはまだまだですが、澄んだ空気はようやく寒くなることを示唆しています。

福井 保久