福井保久の二十四節気考

今年の5月21日は旧暦で4月23日、この日は小満(二十四節気)です。

ちょうどこの小満を境に干し芋用のサツマイモの苗を植えます。
ほしいも産地の畑の地温がサツマイモに適した温度になるからです。
ここから三週間以内の穏やかな日、できれば数日後に雨がある日を狙って定植します。

また夏が近づくにつれて、ほしいも産地の朝は、日の出の頃からウグイスやキジの鳴き声を聞きます。
実際に畑でもキジやセキレイやスズメをよく見かけます。
有機の畑には虫がいるので餌にしているようです。

また農家の庭先では毎年決まってツバメが来て、雛が生まれると忙しく出入りしている姿を見かけます。

サツマイモのつるが伸びて、芋の葉と雑草で畑が覆われるとヒバリが巣を作ることもよくあります。
こちらも頻繁に出入りしています。

近くに高い山がないので、イノシシや猿はいませんが、鳥や蛇やモグラなどの小動物と昆虫やクモはいつのまにか畑でも住まいでも増えていて、この時期は人の数よりも多いと感じます。

福井 保久