福井保久の二十四節気考

今年の9月23日は旧暦で8月30日、この日は秋分(二十四節気)です。

イソップ物語のアリとキリギリスのアリのように、ほしいものサツマイモ畑の芋虫は、この時期まで冬支度のために、旺盛な食欲で繁殖を続け、世代交代を繰り返します。
そして、秋分までに越冬する準備を整えます。
従ってこの頃まで虫対策が必要で、なんとか喰われなかった葉の光合成で芋の実が大きくなることを期待しつつ、この後は収穫の準備に入ります。

苗作りは3月からで、5月の終わりに苗を植えます。
そこから7月中旬までは初期除草を心掛けてつるが伸びる手助けをし、同時にその頃までに病気にならなければ一安心です。
初期除草が上手く行くと、8月のお盆までは大きな草だけを取っていきます。
芋虫は、お盆明けのやっと大きくなった葉を狙うかのごとく、大きく成長していて、また数も多くなって来ます。
その芋虫対策が丁度秋分の頃までです。

今年もそれが終わり、いよいよ収穫という気分になってきました。
つる刈り機と掘り取り機を調整して、試し掘りをしたら、収穫の日程を煮詰めていくことになります。

福井 保久