福井保久の二十四節気考

今年の10月8日は旧暦で9月15日、この日は寒露(二十四節気)です。

昔の稲作は、6月に田植え、10月に稲刈りでしたが、今ではそれぞれ共に1ヶ月ずつ早くなっています。
この理由は、農機具の高性能化が第一で、品種改良もひと役買っていますし、農薬や化学肥料もそれを後押ししています。

もうひとつ重要なことは、現在の農家はそのほとんどが兼業農家だということも挙げられます。
5月の連休での田植え、9月の「敬老の日」と「秋分の日」の祝日と土日を絡めての稲刈りというスケジュールは、兼業農家にとってはずせないからです。
ほしいも農家は専業農家が多い珍しい業界ですが、稲作のスケジュールは上記とほとんど同じです。
ただし理由は10月は大事な干し芋のサツマイモの収穫月だからです。

寒露の時期になると収穫の第一段階のつる刈りをはじめます。
今年は春に一時期寒い日がありましたが、それ以外は恵まれた気候だったので、比較的順調に育っていると期待していますが、「掘って見なけりゃわからない」のが干し芋用のサツマイモです。

福井 保久