福井保久の二十四節気考

今年の10月23日は旧暦で9月23日、この日は霜降(二十四節気)です。

早い農家はサツマイモ収穫が終わりひと息ついているところですが、タツマの有機農園含めて今が収穫真っ最中の農家も多くいます。

畑にいくと掘り起こしたサツマイモがごろごろしています。
それは掘り起こしたサツマイモを、その場で天日干ししているからです。
これにより保存性が上がり、また、傷がある芋や弱い芋はこの段階で淘汰されるからです。

ほしいも農家にとっての「霜降」とは、「“畑に霜”が“そろそろ降りる”から注意しろ」になります。
ですから霜降は、“畑に転がしている芋が霜で傷まないように、そろそろ急いで収穫を終わらせよ”という天の声でもあります。

二十四節気は道しるべの性格があり、“そろそろ注意しろ”を促してくれます。
だから寒さに弱いサツマイモの収穫はここから一気に進めるというのがこの霜降の時期で、次の「立冬」(今年は11月7日)までには必ず、できればなるべく早く収穫を終わらせるように頑張っています。

また干し芋産地では二十四節気の言葉がサツマイモ栽培、ほしいも加工にピッタリと合っていて、先達の教えは今も役立っています。

福井 保久