福井保久の二十四節気考

今年の12月21日は旧暦で11月23日、この日は冬至(二十四節気)です。

サツマイモの根、一株に中ぶりの原料芋が4つ位成っていると、収穫量が一番多い、いわゆる豊作になります。
それに引き替え不作の時は、一株に一つか二つしか芋が成らない時か、七つも八つもたくさん芋ができてしまう時です。

前者だと芋は大きくなりすぎて、後者だと今度は小さすぎて、いずれも干し芋の原料芋には適さないものが多くなり全体的に不作となります。

今年の場合「紅はるか」と「いずみ」が、一株に小さな芋がたくさん出来てしまったために不作になってしまいました。

ある程度の大きさ以上(500mlのペットボトルくらい)の芋だけを選別して収穫を心掛けるのですが、全体的に小さい芋ばかりが掘り起こされていると、どうしても、基準以下の大きさの芋まで収穫してしまいます。
それらは平干し芋の原料にするつもりでも、実際には丸干し芋の原料になってしまうので、今年の状況は、丸干し芋が多く作られることになります。

丸干し芋は冬本番を待ってからの加工が主になりますから、お正月休み前の、年末の押し迫った頃から少しづつ作られ始めます。

今年の年末は普段丸干し芋を作らない農家の干し場にも、丸干し芋がたくさん並びそうです。

福井 保久