福井保久の二十四節気考

今年の4月20日は旧暦で3月24日、この日は穀雨(二十四節気)です。

ほしいも産地では筍が旬で、ほしいも農家からの頂き物があります。

サツマイモ苗も大分大きくなってきていますし、稲作では田植えの準備が整う頃で、稲の苗が育ち、田んぼにも水が張られ代かきをしている姿が見られます。

穀雨は穀物を育てる雨という意味で、夏収穫の麦のための雨ですし、稲作では本来、この時期に種まきをすることを告げる目安でした。

現代は昔よりも稲作自体が一ヶ月程早いので、種まきではなく、苗が育つ時期にあたります。
しかし穀雨という字からは、田植えの準備ができた頃というのはしっくりくる言葉です。

穀雨は春の最期の二十四節気で、次は立夏です。
その立夏の前には八十八夜があり、静岡では茶摘みの季節になります。

新緑が映える頃になっていきます。

福井 保久