福井保久の二十四節気考

今年の1月20日は旧暦で12月4日、この日は大寒(二十四節気)です。

二十四節気の大寒の前の小寒の頃から干し芋産地では、最高気温は10度を下回る日が、最低気温はマイナス5度を下回る日が出始め、大寒を迎えるとそれが珍しくなくなります。

どの農家も庭先に大きな洗い桶を備えていますが、そこに張ってある水が厚い氷に変わります。

そんな厳寒の、一年に一番寒い時期こそが干し芋の最盛期で、この時期でしかできない干し芋を作るのが大寒前後、小寒から立春の間です。

自社の有機農園でも、角切り芋が始まり、丸干し芋も少しずつですが毎日のように蒸かし、手入れをしています。
そして、本当に今しか作れない厚切り干し芋も作っています。

角切りも丸干しも厚切りも、そして当然ですが平干し芋も今だからこそ、最高のモノに仕上がります。

けれどそれには、原料芋が糖化しているというのが前提条件です。

天候が味方してくれるのですから、そのチャンスを逃すわけにはいきません。
原料芋の状態を見極めて、ほしいも最盛期を活かした干し芋作りをしています。

福井 保久