福井保久の二十四節気考

今年の4月20日は旧暦で3月5日、この日は穀雨(二十四節気)です。

ほしいも産地のお隣は、日本でも有数の米どころ“常陸太田市”で、この産地の農家とも、もう30年近くお付き合いしています。

その常陸太田ではゴールデンウィークには田植えが始まるので、田んぼには水が張られて、田植え前の大事な農作業の代かきが行われています。

元々穀雨とは、田畑を潤す春雨のことで、種蒔きの好機を示す二十四節気です。
また穀雨は、もう霜が降りることもなく、変わりやすい天気がそろそろ安定してくることも教えてくれます。
現代の稲作では種蒔きは3月なので、後者の方がしっくりきます。

個人的な話になりますが、農業の勉強も兼ねて自然農の稲作をやっています。
田んぼ内だけで完結させる、耕すことはしない、化石燃料も使わない稲作です。

この自然農の稲作での種籾の播種(苗作り)の始まりは、この穀雨の頃です。
自然農をやっていると、二十四節気はまさに先人の知恵を実感します。

福井 保久