福井保久の二十四節気考

今年の5月5日は旧暦で3月20日、この日は立夏(二十四節気)です。

立夏の時期は気候がよく、夏日になっても爽やかな暑さですから、農作業をしていても一年で一番気持ちがよい時期です。

静岡では新茶の季節、全国各地の米どころでは田植えが始まる頃で、また干し芋産地でもサツマイモの輪作の麦がだんだんと色づいていき、農作業自体に動きが出てくる時期です。

また、サツマイモ栽培もちょうど苗が育つ時で、芽吹いてくる苗は可愛く、また苗場で一緒に育てている野菜もすくすくと大きくなっていき、気分も晴れ晴れとしてきます。

畑ではその苗の受け入れ準備の土作りで、畑の状態を見ながら肥料を入れたり、抑草対策をしたりします。

暦の上では立夏から“夏”で、初夏の気持ちよさから梅雨を経て真夏になります。
“夏”は変化があるシーズンですが、総じて言えることは日が長いので、それが農産物にとっては恵みになりますし、農家には“収穫に向けての準備をしっかりとすること”と言われているようにも受け取れます。

福井 保久