福井保久の二十四節気考

今年の6月6日は旧暦で4月23日、この日は芒種(二十四節気)です。

芒種は禾(ノギ)をもつ、麦や稲の種蒔きに適した時季を教える二十四節気でした。
しかし、現代の稲作ではもうすっかり田植えも終わっています。

ただし干し芋産地では、稲ではありませんが、サツマイモ苗の植え付けの頃で、まさしく芒種です。
もっとも、最近では農家が高齢のために作付けを減らしている関係で、この頃は植え付けも終わりに近づいています。

自社の有機農園では、サツマイモ栽培の輪作麦を毎年5月末から収穫しますので、ちょっと遅れた芒種となります。

個人的に自然農の稲作をやっています。
今年は6月9日あたりの田植えを予定していますので、昔ながらの稲作ですから芒種そのままです。

その隣の田んぼは一般栽培ですが、今年はアイガモ農法をやっています。
先月見た時よりも稲の背が伸びるのと同時に、アイガモも育っていました。
草や虫をたくさん食べているのでしょう。

除草剤を使わない限り農業は草取りが日課です。
アイガモはその手助けをしてくれます。
植え付けが終わったサツマイモ畑から、もう草取りが始まっているので、アイガモの田んぼが羨ましくなりました。

福井 保久