福井保久の二十四節気考

今年の8月23日は旧暦で7月13日、この日は処暑(二十四節気)です。

茨城県は全国でも屈指の稲作県で、だいたい全国5番目です。

ですから、お盆を境に県南の米どころでは稲刈りがはじまり、9月の声を聞くと県北の米処での稲刈りとなりますが、今年は県南では早めの作業になっていて、県北でも早まりそうです。

もちろん暑かったからで、それは高温障害での白濁したお米、割れたお米が出やすくもなります。

もう暑い夏や天候不順を織り込んでの稲作はだんだん当たり前になってきていて、それは有機ほしいも作りでも同じです。

麦わら等で畝(うね)の間を被ったり、同じ畑でサツマイモとそれ以外の農産物を一緒に栽培したりと、これまでも試してきたことを続けることを含めて、思い切って植え付けから収穫を早めてしまったり、逆に晩生のサツマイモ品種で意図的に季節をずらすなんてこともやっていく必要性を感じています。

処暑は暑さが収まる頃です。
ほしいも産地のこの時期の畑は、もう秋風が吹いてきて処暑を実感できたのですが、それも一昔前のことになってきています。

福井 保久