福井保久の二十四節気考

今年の11月7日は旧暦で
9月30日、この日は立冬(二十四節気)です。

農作業をしていると、日中は汗ばむ陽気でも朝晩はめっきり冷えてくる干し芋産地で、暦通りの冬が近いことを感じます。

それは日の暮れの早さも同様で、芋収穫後の来春に向けての畑作りの作業に夢中になっていると、畑から引き上げる頃はすっかり暗くなっています。

倉庫に戻ると収穫した原料芋の配置です。

ほしいもの甘さは、サツマイモのデンプンが糖に変わらないと出ません。
サツマイモはだいたい摂氏11℃以下になると、デンプンが糖に変わっていきますが、8℃以下だと腐ってしまう怖れがあります。
当然寒くならない場所に保管します。

加工は12月中旬から2月までの長丁場です。
年明けに加工する芋は厳重に保管です。
真冬の寒さから守るためですが、年内に干し芋加工する原料芋は、ある程度寒さにあてた方が甘みが出るので、かえってあまり囲わないで保管します。

もちろん天気予報のチェックは欠かさず、気温によって囲い方を調整します。

福井 保久