福井保久の二十四節気考

今年の1月20日は旧暦で12月15日、この日は大寒(二十四節気)です。

大寒のこの頃から一ヶ月が“ほしいもの旬”です。
特に今年はそれを感じます。

2018年度産の原料芋の特徴は、糖化が遅いというのが挙げられます。

ほしいもの甘さは、原料芋の主成分のデンプンが糖に変わることで得られます。
それを促すには原料芋に寒さを当てることですが、あまり冷やしてしまうと冷え腐りになるから注意が必要です。

大抵の年で年明け頃から糖化してくる保管場所でも、今年は今ひとつという状況でした。
これは収穫の秋から12月にかけて暖かかった影響もありますが、原料芋自体も糖化しづらいという2018年度の芋の性質からです。

そういった原料芋も、ここにきて糖化が進み、乾いてくる干し芋はキラキラしてきています。

一年で一番寒い大寒から立春にかけて仕上がる干し芋をいつも楽しみにしていますが、今年はいつも以上です。

福井 保久