福井保久の二十四節気考

今年の9月8日は旧暦で8月10日、この日は白露(二十四節気)です。

白露と前後して「二百十日」と「二百二十日」の雑節があります。

当たり前ですが太陽暦は太陽が基準の暦なので、毎年同じ日に同じ太陽の軌道があります。
年により差はありますが、その日は同じような気候です。

太陽歴に慣れていると「そんなの当然」ですが、太陰太陽暦は一年が354日でしたから、同じ日でも年によりかなりずれていることが当たり前でした。

二十四節気と雑節は、そのずれに気付かせてくれる、特に農業が中心だった頃に、その季節の天候の特色を知らせてくれるものでした。

そして「二百十日(9/1頃)」と「二百二十日(9/11頃)」は“台風に注意”の雑節です。

当時は稲の受粉がこの時期で、穏やかな晴れに開花して欲しいと願っていました。
(稲は開花して受粉、それが数時間で終了になります)

今は5月の連休で田植え、9月に稲刈りが多くの産地で一般的です。
ですから、台風に注意は稲刈りができるかになっています。

ほしいも産地でも9月の2回の連休が稲刈り最盛期です。
兼業農家はこれを逃したくないので、台風はとても気になります。

福井 保久