福井保久の二十四節気考

今年の11月8日は旧暦で10月12日、この日は立冬(二十四節気)です。

冠雪した美しい富士山が観えたり、スキー場のオープンのニュースが聞こえてきたりと、立冬らしさも窺えますが、昔よりも気候が暖かくなっているのは間違いありません。
11月までかかり、ようやくサツマイモの収穫が終わりました。

温暖化とはいえ干し芋産地は、11月に入るといつ霜が降りてもおかしくなく、芋が冷腐りにならないかと冷や冷やものでした。

なにせ10月の雨の日は、月の半分以上でした。
各地に大きな被害をもたらした大雨も2度あり、晴れても畑が水浸しで農作業ができない日もありました。

雨の日も多ければ、ほしいも産地の降水量も平年の2倍以上、当然日照時間も短く、水がはけずなかなか乾かない畑もありました。

年々10月の天候は晴天が当たり前ではなくなってきていて、“今年は”ではなく、“今年も”サツマイモの収穫に苦戦しました。

福井 保久