福井保久の二十四節気考

今年の12月7日は旧暦で11月11日、この日は大雪(二十四節気)です。

ほしいも産地の11月は引き続き雨が多く、加工準備が出来ていた農家でも、ほしいもの蒸かしは様子見でした。

その雨も11月終盤になって暖かい雨ではなく、冷たい雨になり、ようやく冬の訪れが近い感覚になり、12月1日の時季外れの大雨の後の晴天から蒸かしが始まりました。

現在、蒸かしている農家が揃い踏みというところです。

この後も雨マークをチラホラ見かけますがもう気温が高くなることはないでしょう。
2019年度の干し芋シーズンが始まりました。

今年度は産地全体で不作です。その理由は小ぶりの原料芋が多かったからです。
そのため丸干し芋にする大きさの芋は平年よりもたくさんです。

丸干し芋は約一週間で乾く平干し芋の、3倍から4倍の時間が仕上がるまでに掛かるので、本当に寒い時期にしか乾かせません。
またその日数の間干し場を塞ぐので、年末から一斉に作り始めそうです。

年末年始はお正月休みになるので、その間、丸干し芋のために目一杯干し場が使えるからです。

福井 保久