福井保久の二十四節気考
「日本平より臨む富士山」
「日本平より臨む富士山」

今年の1月6日は旧暦で12月12日、この日は小寒(二十四節気)です。

太平洋岸に位置する干し芋産地は、毎年お正月は晴天になります。
今年も同じなのですが、今年は眩しく感じます。

温暖化なのか、年々干し芋作りに適した天候になるのが遅れてきていて、昨年の12月はそれが顕著でした。

過去5年と比べてみると、平均気温は摂氏1度以上高く、降水量は1.5倍以上、そして日照時間は6割程度というデータです。

産地にいても、雨が多いのもそうですが、とにかく晴れませんでした。
干し場の周りにある水たまりが乾く間がないほどで、干し芋農家泣かせの12月でした。
いつもと同じではないことが、これほど大変なことになるということを、しみじみ感じた年末でした。

幸いお正月からは晴天が続く干し芋日和となり、ここからは加工への追い風を期待させてくれています。
太陽の日差しを、眩しく、ありがたく感じた年明けでした。

福井 保久