福井保久の二十四節気考

今年の3月5日は旧暦で2月11日、この日は啓蟄(二十四節気)です。

1月までは、暖冬だけでなく平年よりも降水量は多い、日照時間は短いという、ほしいも農家泣かせの天候でした。

2月に入っても相変わらずの暖かい冬で、最高気温が3℃近く、最低気温は2℃以上高く、1月までと同じく記録的な暖かさでしたが、曇雨の日は少なくなり、干し芋作りははかどりました。

これまでの天候不順の影響で3月に入っても、まだ蒸かし終えない農家が多いですが、原料芋を残すことなく、なんとか終わりそうな感じが出てきています。

例年ですと、この啓蟄の頃は、畑と田んぼが賑わってくるのですが、今年は加工していたり、片づけがまだ終わっていない農家が多いため、畑や田んぼも寂しいです。

それとは裏腹に、この啓蟄の半月ほど前から、朝方には鳥の声が賑やかに聞こえ、キジの姿を畑で見かけたりしていました。 そんなことでも、暖かい冬だったことが感じられます。

福井 保久