福井保久の二十四節気考

今年の5月5日は旧暦で4月13日、この日は立夏(二十四節気)です。

皮肉にも、寒くなって欲しい冬は暖かかったのに、暖かくなって欲しい苗作りが始まる4月は、平年よりも寒くなりました。

それに加えて今年は、雨風が強い“春の嵐”が3回もあり、苗場のビニールハウスが飛ばされてしまうアクシデントまでありました。

ほしいも産地では4月に雪が降ったこともあるので、天候不順があることを念頭に置いていますが、ビニールハウスが飛ばされたのは初めてです。

原料芋の栽培が始まったばかりでの出来事で、大事な苗場が壊れたのはかなりショックでしたが、落ち込んではいられませんので、出来る限りの補修を行い、種芋は霜対策をしました。

苗の生育は遅れてはいますが、なんとか持ち直してきています。

そんな荒れる天気は、立夏の頃、初夏を迎えるとすっかり鳴りをひそめます。そして干し芋産地でも田植えが始まります。

福井 保久