福井保久の二十四節気考

今年の8月23日は旧暦で7月5日、この日は処暑(二十四節気)です。

暑さが収まる兆しの二十四節気“処暑”は、最近の温暖化で最も二十四節気にそぐわなくなってしまった一つではないでしょうか。

立秋後の暑さは残暑ですが、その残暑が長く続きます。

8月はもちろん9月も暑いのが当たり前で、それに引きずられるように台風の到来も9月だけでなく10月もあり、秋晴れの期間は非常に短くなっています。

稲作農家の中には、9月があまりにも気温が高いので、田植えを遅らせてその分稲刈りも遅くしている農家もいます。

流石に干し芋農家の10月は、原料芋の収穫がありますから、稲作を遅くすることはできませんが、その気持ちは十分に解ります。

サツマイモはまだ盛りを過ぎてはいないので、育つための草取りに励んでいます。

畑は秋の虫に変わりつつありますが、例によって暑さは相変わらずです。しかしそれは覚悟の上です。

福井 保久