福井保久の二十四節気考

今年の11月7日は旧暦で9月22日、この日は立冬(二十四節気)です。

ほしいもの原料芋の収穫がほぼ終わりました。残念ながら不作です。

細い芋が成っていた畑が産地全体の傾向だったからです。

もともと細長く育つアイコマチは一段と細く、いずみは細いだけでなく小さいモノばかりで、また作付けが減ってしまいそうです。

ふっくらと育つ玉豊やほし黄金も同じく太くならず、安定した収穫が見込める紅はるかでさえもあまり大きくなりませんでした。

農家回りをしていると、いつも原料芋を置く保管場所が空いていることでも不作が解ります。

ほしいも農家は、冬の間に生産できるだけの量を見込んで作付けします。

今年は見込み違いになりましたから、平年なら収穫しない小さい原料芋を丸ほしいも用として余分に拾い加工する農家が増えそうです。

平ほしいもは一週間から十日で乾きますが、丸ほしいもは天日干しで三週間以上かけます。

寒い晴天がどうしても必要になります。

昨年の冬は暖冬で雨も多かったのですが、丸ほしいもをたくさん作る今年の冬は、平年通りになって欲しいと願うばかりです。

福井 保久