福井保久の二十四節気考
「日本平より臨む富士山」
「日本平より臨む富士山」

今年の1月5日は旧暦で11月22日、この日は小寒(二十四節気)です。

ほしいも農家はお正月も暮れに蒸かした干し芋が乾いてきますから、蒸かすことはしなくても、干し場の手入れや乾いた干し芋の収穫はやります。その年末に蒸かした芋も、平干し芋は三が日でだいたい乾ききり、干し場は閑散とするのですが、今年はどの農家の干し場にも丸干し芋が残り、にぎわっています。

丸干し芋は仕上がりまで三週間はかかりますから、お正月も並んだままです。

従来からお正月休みを当て込んで丸干し芋を年末に加工する農家が多いのですが、今年は原料芋が小さいので、12月中からこぞって丸干し芋を加工していたので、たくさん並んでいます。

ほしいもは、蒸かしたばかりから乾くにつれて色が変わっていきます。毎日のように丸干し芋を加工していた農家の干し場は、乾き始めから仕上がり直前までの、色とりどりの丸ほしいもが並んでいます。

福井 保久