福井保久の二十四節気考

4月20日は旧暦では3月9日、この日は穀雨です。

この「穀雨」や、旧暦5月の二十四節気「芒種」の文字を見ると、日本の農業は何といっても稲作が中心だったことを感じざるをえません。
現代の稲作は二十四節気が示す同じ時期より一ヶ月ほど早く、「穀雨」は稲の種籾を蒔く頃に降る春の雨のことですが、現代では稲の種はもう苗として田植えに向けて育っていて、「穀雨」はどちらかというと、水が張り始めた田んぼに降る雨という感じです。

干し芋のサツマイモ栽培も種芋は既に苗場に植えられて、ちょうど芽が出てきています。芽が出る前に雑草が苗床に生えてきていて、幼苗を助けるための除草も始まっています。
育苗はビニールハウス内なので、苗場の除草はハウス内が暑くなる前の毎朝の日課です。

福井 保久