福井保久の二十四節気考

8月7日は旧暦では6月29日、この日は立秋です。

今年の夏も真夏日が当たり前の中での畑仕事になっています。間もなくオリンピックが終わりますが、屋外競技の選手たちはさぞ大変だろうと思わずにはいられません。

真夏になるとある程度草取りは落ち着いてきますが、それは品種によって違いがあります。

最近のサツマイモは、株自体が背が高くなるように品種改良されています。 背が高くなってから葉が伸びてくるので、畝と畝の間の地面に降りてくるまでに時間があるので、畝間の除草はやりやすいし、つるが地面に降りて根を張ることも少なく、つる返しもしないで済みます。そして、背が高いのでそれより上に伸びてくる雑草も少ないという管理しやすくなっています。

それに引き換え昔の品種の代表である“いずみ”は正反対です。

畝間の除草はすぐに機械が使えなくなり手取りですし、つる返しもやります。つるが細くて葉も低く小さいので、育っても育っても隙間から雑草が生えてきます。

産地全体では作付けが減り続けている“いずみ”ですが、やはり他にはない美味しさですので、有機農園では手間暇かけて育てています。

福井 保久