福井保久の二十四節気考

8月23日は旧暦では7月16日、この日は処暑です。

いつも通りイモムシが出てきています。まだまだ暑いですが日が陰るのが早くなっていることを実感するのは、このイモムシ取りが忙しくなる頃で、有機農業でサツマイモ栽培をしている身として処暑は、暑さが収まるというよりも、日が短くなっていることと虫取りの時期を指しています。

そのイモムシ被害ですが、今年は全部の畑の周りに、麦や緑肥作物で障壁を設ける試みをしました。周辺からの虫の侵入を防ぐためと、畑を多様化して多くの生物が棲むことでイモムシの発生を抑えるためです。 もちろん侵入しにくいということは畑から出ないことにもなりますが、殺虫剤を使わない有機農業の畑は、周りから寄ってくる虫が少ないのはかなり有効です。

一つ一つの畑の環境でこの成否は様々で、イモムシが多い地区はいつもと同じように苦戦していますが、一定の効果がみられる畑もあります。

その年毎に気候が違うので、同じ事をやれば上手くいくとは限りませんが、来年度も試す価値はありそうです。

福井 保久