福井保久の二十四節気考

今年の12月22日は旧暦で11月19日、この日は冬至(二十四節気)です。

一年で一番日が短い時期で、なかなか明るくならず、あっという間に日が暮れます。お日様が出てくると少しずつ暖かくなりますが、それは10時過ぎからで、午後3時になると、もう寒くなってきて4時には暗くなり、日に日に真冬に近づいていることを体感します。

日の短さは干し芋の乾きにも影響があり、通常は一週間で乾くのが一日遅くなってきています。

そうはいっても作り手としては寒くなるのは歓迎で、そろそろ丸干し芋を作り始めることができます。

そして、寒さは芋を糖化させて甘い干し芋の原料芋にもします。ただし、その糖化は芋を腐らせる要因でもありますから、保管に要注意の段階に入つたということでもあります。

底冷えがする寒さがくると、いよいよ今シーズンの干し芋作りも本番を迎えます。

福井 保久