福井保久の二十四節気考

今年の10月8日は旧暦で9月13日、この日は寒露(二十四節気)で す。

ひと月前の二十四節気“白露”は秋めいたことを告げます。そして一か月後が“寒露”で文字通り朝露は冷たくなり朝晩が冷え込み、秋の深まりを告げます。

干し芋産地の平均気温を調べてみると、白露の頃と寒露の頃では最高気温は4.6℃、最低気温は6.3℃も低くなっています。

冷たい朝露は午前中の畑で、芋の収穫作業をしている時に実感します。また、すっかりと稲刈りが終わった田んぼを見ても秋の終わりを感じます。

今年の寒露は旧暦の9月13日ですから“十三夜”です。“十五夜”は「芋名月」と呼ばれますが、“十三夜”は「栗名月」「豆名月」と言われます。

干し芋産地ではサツマイモ収穫の真っ最中ですから、“十三夜”こそが「芋名月」と言えそうです。

福井 保久