福井保久の二十四節気考

今年の11月22日は旧暦で10月29日、この日は小雪(二十四節気)です。

最近は乾燥機で干し芋を仕上げる農家が増えてきたので、この小雪の頃になると、原料芋を蒸かす蒸気が上がっている農家が出てきます。

そうは言っても天日干しで仕上げる農家の方が多いので、まだぼちぼちと見かけるだけです。

自社の有機農園では干し場作りをしています。蒸かす準備や皮むきの仕度はすぐに整えることが出来るのですが、干し場はしっかりと作るので時間が掛かります。これが終わるとその干し場に並べる簾と簾に敷く網を洗います。枚数があるのでこれがまたひと手間です。

それらの作業をしながらも気になるのは天気です。

美味しい干し芋に加工するためには、原料芋のデンプンを十分に糖化させることと、それを引き出す蒸かしが重要なのですが、そこから先はお天道様まかせです。

作業は大変になりますが、快晴の寒い冬が歓迎です。

福井 保久