福井保久の二十四節気考

今年の7月23日は旧暦で6月6日、この日は大暑(二十四節気)です。

サツマイモの天敵が草と芋虫なら、農家の天敵は恨めしいまでのギラギラした太陽という、一年で一番の暑さとなっています。

芋虫はだんだんと大きくなり、夏から秋にかけて暴食します。その芋虫を畑に入れないために、畑周りに緑肥作物のクロタラリアで障壁を作ります。それが1mほどにまで育ってきました。

サツマイモの葉が畑全体を被えば、草取りは一段落で、つると葉を縫って伸びてきた草だけを取ることになります。そして草取りの代わりにせっかく大きくなった葉を守るのが主な仕事になります。芋虫取りです。

多勢に無勢で、取っても取っても芋虫はどこからともなく沸いてきます。それをせき止めるのが、クロタラリアの障壁帯です。

熱い日差しは農作業の妨げではありますが、光合成には欠かせません。それを受ける葉を芋虫になど渡せるものか、です。

福井 保久