福井保久の二十四節気考

今年の10月24日は旧暦で9月10日、この日は霜降(二十四節気)です。

ほしいも農家は芋収穫から最繁忙期になります。10月に芋掘りして、干し場を作る等の干し芋加工準備を11月にして、11月終わりから蒸かしを開始します。収穫した原料芋がなくなるまでの間がトップシーズンです。

その蒸かし始めが従来よりも早まっている農家が増えてきました。

冬が暖かくなってきているのに合わせて天日干しではなく、機械乾燥の農家が増えてきたからです。 機械乾燥だと本格的な寒さが来る前から加工ができます。また、天日干しとは違い干し場を作らなくて良いので、準備が大幅に低減されるからです。

大農家は10月で収穫が終わらず11月までずれ込みがちですが、大農家ほど乾燥機を入れているので、昔と違い芋掘りが遅い大農家も天日干し農家よりもかえってはやく蒸かしが始まります。

小さい農家はそろそろ収穫が終わります。大きい農家は芋掘り真っ最中ですが掘り終わったと同時に今年も加工が始まりそうです。

福井 保久