福井保久の二十四節気考

今年の3月5日は旧暦で1月25日、この日は啓蟄(二十四節気)です。

2023年度は原料芋が豊作で多く、暖冬で保存中の腐りも最小限でしたので、平年よりも長く干し芋加工が続きましたが、3月に入ると8割の農家がもう干し場の片づけを終えています。

2月後半から平年並みの気温になると、暖かい冬だったのでことさら寒さを感じます。
まだ加工中の農家にとっては寒い方がありがたいのですが、ここのところ雨も多いのでそれは困ります。
お天気は干し芋農家の事情にはお構いなしです。

その雨は稲作農家にとっては恵みで、田んぼの土作りに一役買っています。
また、畑のジャガイモ等の夏野菜の生長を促してもいます。
そして加工を終わっている8割の干し芋農家も啓蟄の声を聞くとともに、畑に出てくるようになりそうです。

福井 保久