福井保久の二十四節気考

今年の5月21日は旧暦で4月23日、この日は小満(二十四節気)です。

高齢化により干し芋農家の軒数はずっと減り続けています。
しかしながら、生産量は横ばいになっているのが実感です。
その理由は一部の農家がこれまでにない大規模化を進めているからです。

乾燥機の普及により冬以外でも加工ができるようになったことが第一の要因です。
その大規模農家は、当然、苗を植えるのも、収穫にも日数がかかりますから、苗が出来次第、どんどん畑に植えていきます。

昔はこの小満の頃にならないと産地の畑の地温がサツマイモに適さなかったのが、今では5月の連休前後から植えることが
できます。
それは大規模農家には追い風で、今年もこの時期で
かなりの畑が埋まってきています。

10年前では想像できなかったことで隔世の感があります。

自社の有機農園ですが、そろそろ苗を植えはじめる予定です。
こちらは暑い夏を見越した昔よりも遅い定植です。

福井 保久