今年の１２月２２日は旧暦で１１月３日、この日は冬至（二十四節気）です。

茨城県水戸市では今年の冬至の日の出は6時46分で、日の入りは16時27分です。
この短い太陽を目一杯使いたいので、簾に並べた干し芋を、日の出と共に干し場に持ち出すために、1時起き、2時起きで夜中から蒸かし始める農家が今でも少なからずいます。

朝はともかく、夕方暗くなる時刻が早いので、日があるうちにやりたい外回りの仕事はお昼過ぎから始めます。
明るいうちに干し場の手入れ、暖かいうちに翌日の原料芋の洗浄・選別をやります。
その後は室内での作業です。

この時期、太陽が恋しいのは昔気質の農家と同じです。
それは干し芋の乾きにも現れます。

日の出と共に干し場に並べるかどうかはともかく、太陽が出ている時間は冬至の日の9時間43分だと、平干し芋の仕上がりには十日程かかります。
これが立春になると、10時間30分と長くなるので、冬至の頃よりも仕上がりが一日早くなるからです。