干し芋タツマの商品一覧

2012年11月の“お宝ほしいも”

仕上がりの色にまで気に掛けて作られた“紅マサリ平ほしいも”です。

紅マサリ平ほしいもの中でも、最高に美味しいものを選び抜きました。

紅マサリは、焼き芋にして美味しいサツマイモとして品種開発されました。
ほしいも産地でも干し芋用としては作付けされていませんでした。
しかしながら、ネットリした肉質なので干し芋に加工しても上々に仕上がることから、干し芋用としても作付けされるようになってきました。
しかし、紅マサリを高品質の干し芋とするためには、焼き芋等の青果物として出荷する栽培とは少々栽培方法を変える必要があります。

紅マサリは土地を選ばない品種なので、大きく育ちやすいサツマイモです。
青果物で出荷する場合は、大きさによる選別基準があり、収穫された紅マサリはその規格に合わせて選別出荷しますが、干し芋にする場合は、ちょうど良い大きさは蒸かす、ダメなものは蒸かさないとするわけにはいきません。
干し芋に加工されて美味しい紅マサリは、許容範囲はあるものの、あまりに大きく育ったものは品質が落ちてしまいます。
そこで大きくなり過ぎない栽培をすることになります。

今月の“お宝ほしいも”は和男さんの紅マサリ平ほしいもです。
和男さんは、露天干しで干し芋を仕上げます。
現在天日干しする農家のほとんどが、ビニールハウスの下で仕上げます。
ビニールハウスと言っても、風通しが良いように、前後は空いていて両脇は普段はビニールが上がっています。
雨が降ると両脇を下げて前後も雨が吹き込まないところまで、仕掛かりのスダレ(の上に干し芋がのっています)を除けます。大雨や嵐にでもならない限り干しておくことができるようになっています。
この仕上げ方にしてから重労働のひとつであった“朝のスダレを出す作業”と“夕方の取り込む作業”が軽減されました。
平干し芋は仕上がるまでに1週間近くかかりますから、1週間分のスダレを毎日2回出し入れしなければなりませんでした。
特に蒸かしたばかりのスダレはとても重く、しかも夜明けと共にこの作業は行われていました。
だから雨よけのビニールハウスの干し場の普及は干し芋農家にとって革命的な出来事でした。

和男さんはそれを敢えて取り入れていません。
理由は露天干しの方が仕上がりが綺麗だからです。
干し芋は時間と共に色が変わっていきます。
それであっても、頑なに出来上がった時に色が綺麗な露天干しを通しているのが和男さんです。
今月の“お宝ほしいも”は露天干しだから美味しいのではありません。
そこまで、仕上がりの色のことまで考えている“和男さんの紅マサリ平ほしいも”だから美味しいのです。

今年のプレミアム干し芋セット(※)には、“和男さんのいずみ平ほしいも”がラインナップされています。そちらも本当に美味しい干し芋です。
しかしながら今月の“紅マサリ平ほしいも”はラインナップされていません。
紅マサリ平ほしいもの方は、プレミアム干し芋セットに入れられる量がないからです。
そこで今月の“お宝ほしいも”とさせて頂きました。お楽しみください。

2012年11月2日 株式会社タツマ 福井保久

プレミアム干し芋セットは、全ての干し芋の中から最高の品質のものを選び抜いた干し芋だけを詰め合わせた干し芋セットです。
2012年度は11月22日から販売を予定しています。